耐震等級って何?耐震等級のランクと耐震等級を高める要素について解説

公開日:2023/09/15


よく耳にする耐震等級について知りたい人は、今回の記事で紹介するので参考にしてください。2000年以前に建てられた古い建物では等級を確認するのは難しいですが、2000年以後に建てられた住宅などは法律の基準を満たしています。現在の考え方も紹介するので、等級について詳しく知っておきましょう。

そもそも耐震等級って何?耐震等級のランクも解説!

ランクは1~3に分かれています。用語の内容を正しく理解しましょう。最近では等級3の住宅を求めている顧客が多くなっています。巨大地震が発生しても、建物が倒壊するリスクが低いからです。

建物の強度を表す指標のこと

地震に対する建物の強度を指します。こちらは1~3まで設定されているので、客観的に建物の強度が分かるようになっています。

等級1は強度が不足しているというわけではなく、こちらが基準となるので問題ありません。等級2は等級1の1.25倍の強度、等級3は等級1の1.5倍の強度となっています。

耐震は、地震が発生して建物が揺れた場合でも、崩れることを防止するためのものです。建物が崩れないことで全壊を防ぎ、できる限り長い間建物で過ごせるようにするのが目的です。最近では、建物の強度を確認して注文住宅を購入する顧客が増加しています。日本で生活を送っていると、地震がいつ発生しても不思議ではないので、そのように考えている人が多くなっています。

耐震等級1

こちらは、法律で定められている最低限の基準を満たしています。目安として、震度6または震度7の地震が発生しても、すぐに建物が倒壊しないレベルとなっています。等級1なので、建物の強度に問題があるのではないかと考える人もいるでしょう。実際は、震度5程度の揺れではほとんど影響を及ぼしません。巨大地震で建物が倒壊しないことを目的に建物を建築しています。

耐震等級2

等級1の1.25倍の強度となっています。目安として、震度6または震度7の地震が発生しても、建物を一定程度補修することで問題なく生活を送れるようになっています。主に、学校や病院などの避難所に指定されている場所が等級2となっています。

耐震等級3

等級1の1.5倍の強度となっています。目安として、震度6または震度7の地震が発生しても、建物を軽く補修することで問題なく生活を送れるようになっています。主に、警察署や消防署などの公共施設が等級3となっています。最近では注文住宅を購入するときに、顧客が等級3を求めているケースが多くなっています。

現在の考え方

これまでに日本で発生した巨大地震で被災した地域では、等級1および等級2の住宅は、前回または半壊などの被害が多くなっています。その一方で、等級3の住宅はほぼ被害が発生することがなく、軽度の補修で済んでいる場合がほとんどです。

このことから、現在では等級3の住宅が人気を集めています。さらに、顧客のみならず建築業界でも、等級3で建物を設計するべきであるという認識が広がるといわれています。

耐震等級はどうやって調べればいいの?

管理会社に確認して調べられますが、専門家に依頼することも可能です。

住宅性能評価書

現在生活を送っている住宅の等級を確認したいときに必要となります。なお、2000年以前に建築された建物は確認しないと分からなくなっています。

耐震等級2以上を取得するためには認定が必要

正式な検査が必要なのは等級2および等級3です。等級1は法律の基準を満たしていれば問題ありません。

耐震診断を受ける

こちらは専門家に依頼することになります。こちらは大がかりな準備が必要になるので、まずは管理会社に等級を確認してみましょう。

耐震等級を高める4つのポイントとは

少し工夫するだけで状況を改善できるようになっています。バランスよく補強しましょう。

建物を軽くする

地震が発生したときに揺れ幅を抑えられるようになります。こちらのほうが被害を局限できるでしょう。

耐力壁を増やす

横から受ける力に抵抗できるようになります。ただし、無計画に耐力壁を増やすのはおすすめしません。

必要な設備をバランスよく配置する

バランスが悪い建物にならないように気を付けましょう。金物を使用するときも全体のバランスを確認するようにします。

床の耐震性を上げる

土台である床も強くしましょう。壁と床はつながっているので、ダメージを抑えましょう。

耐震等級を受ける際の注意点

2つの注意点を紹介します。

注文住宅を建てるとき

自分の要望を伝えましょう。等級3の住宅を希望するときなどは、早めに伝えるようにします。

建売住宅を購入するとき

あまりにも築年数が古い建物ではない限り、等級1以上となっています。評価を受けていない建物を購入するときは分からないので注意しましょう。

まとめ

最近では、従来の工法に加えて金物で補強するような住宅の建て方が浸透しています。過去に日本で発生した巨大地震において、等級3の住宅は全壊と半壊を免れているので、その教訓から顧客は等級3の住宅を求めるようになっています。また、ハウスメーカーや工務店も、等級3の住宅を建築できることを強みとして広告宣伝しているケースが目立ちます。今回の記事で正しい知識を蓄えましょう。

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